私も牧田のように本を読もうかと椅子をた立つと、
そこにタイミング良く人がやって来た。
「あ、これ……」
本を受け取り、いつも通りクラスと番号を聞いた。
「クラスと番号を」
「4年2組の12番です」
私はマウスを移動させて、4年2組をクリックしてページを開き、12番をクリックした。
本の裏に張られたシールの番号をキーボードで打ち込んで、貸し出し完了。
また暇になってしまったので、近くに置かれてあった本を手に取って、
ペラペラとめくり適当なページから読むことに。
(……意外と面白い)
読んでいるうちにはまってしまい、最初から読み直すことにした。
「……これ、借りたいんですけど」
その声にハッとして、顔を上げた。
そこにいたのは……。
