「ごめん!来週まで一緒に帰れない」
凛子は最初キョトンとした顔をしたけれど、
その後にすぐ「あぁ、そっか」と納得したように笑った。
「確か今週だったね」
「うん、ごめんね」
「ううん、いいよいいよ。今週が当番なら仕方ないよ」
凛子は眉を八の字にして笑いながら、胸の辺りで手を横に振った。
「んじゃ、バイバイ、ユズ。委員会ガンバ!」
「うんっ、バイバイ!」
私は凛子を下駄箱まで見送った後、別校舎の図書室に向かった。
――そう。
私はこれから一週間、凛子と一緒に帰れないのは委員会の仕事があるからである。
ちなみに図書委員会です。
図書委員は、週ごとに学年がローテーションしていく。
そして今週が5年担当とゆうわけ。
