私は凛子の隣に駆け寄って、その場にしゃがみ込んだ。





「……日暮君、どうなってる?」



「ん~、変わらず人気だよ?」



「ふ~ん、そっか」



「ん~……ん?」



「何?どうした?」



「雄大君、なんか席立った。……あっ!こっち向かって来る」





雄大君は席を立って移動すると、席に集まっていた4、5人の女の子も移動し始めた。





「うちらの教室の隣が5年2組と4組で、4組の方の奥が図書室だよ」



「ふぅん」





通り際に聞こえたのはそんな会話。



どうやら、学校案内をしてあげるらしい。