チャイムが鳴ると同時に、雄大君の席の周りにはたくさんの人が集まった。



大体10人くらい?



やっぱり女の子の方が断然多い。



7:3くらいの割合で。





「日暮君、人気だね~。さすが転入生」





と、凛子が横目で雄大君を見ながら、私の席にやってきた。



私はコクリと頷いて、「そうだね」と言った。





「ま、しょうがないってゆうか。転入生じゃなくても人気だったと思うけど。こっくいいから」





私はそう言って、「ヘヘヘッ」と笑った。



凛子はなぜか浮かない顔をして、雄大君をジッと見ている。