私の隣

「憂〜?」


「……ん?」


「どうしたの?
 この頃ボーっとし過ぎじゃない?」


蜜華のいうとおり私はあのバイクの話をされたとき以来ボーっとしていることが多くなった。


でも私はボーっとしてるって感覚じゃなくて小さな不安と戦っている感覚でいる。


気のせいだって思えば思うほど不安が現実感をまとっていくみたいで……


「憂何かあった?」


私は首を横に振る。


蜜華にも話せない。


なんでか分からないけど話すのが怖い。



「羽原さん。」


……誰?