「汝。
 健やかなる時も病める時も妻を愛する事を誓いますか?」


「誓います。」


譲の横顔は真剣そのもので。


こんないい人が私の夫になるんだと思うと嬉しくなった。


譲。


絶対幸せな家庭を築こうね。



「では指輪の交換をして下さい。」


リングピローから指輪をとり,まず譲が憂の左手の薬指にはめた。


そして憂も同じく譲の左手の薬指に指輪をはめた。


その時譲は小声で言った。


『愛してる』と。


思わず泣きそうになる憂。


必死に涙を堪えている憂を譲はクスクスと笑った。


後で覚えておいてよ譲っ!!