私の隣

「憂っ!」


「……」


呼びかけるがやっぱり憂からの返事はない。


「あっ譲っ
 調度よかったわ。
 話しがあるの。」


変わりに俺の名前を呼んだのは千和さんだった。


いつになく真剣な顔をしている千和さん。


よっぽど大事な話なのだろうか。


千和さんは『外で話そう。』と言い病室を出た。


俺も慌てて後を追った。


着いたところは病院の庭。


お昼時だから人が少なかった。