家には誰もいなかったから合い鍵を使って中に入る。


そして憂の部屋に入り真っ先に小物入れに手を伸ばした。


箱の裏には蜜華が言ってたとおり『譲へ』と書いてあった。


俺は箱の蓋を開けようとするが鍵が掛かってて開かなかった。


なんで鍵付きなんか買ったんだよ俺は…!


慌てて近くを探したけど見つからない。


憂の隠しそうな場所は−…


ハズレ。


何でだよっ!!


ガンッ



「痛っ!!」


苛々していたせいか本棚に足の指をぶつけた。


その時本が2,3冊落ちてきた。


それも頭の上に。