「君はどうして事故の事を聞いたんだ?
 もしよかったら教えてくれないか?」


「俺の…大切な人が事故にあったんです。
 俺がっ…俺のせいで!
 あんなことがなければ事故に遭うこともなかったのに…!」


俺は素直に話していた。


雰囲気がこの間の女の子に似ていて躊躇することなく話した。



「もしかして君は“譲"って名前かな?」


おじさんは俺の名前を言い当てた。


俺は『何で知ってるんだ?』という疑問をもちながらも頷いた。