憂の事故から5日経った。


俺はあの日以来病院には行っていない。


みんなが泊まっている別荘にも行ってない。


だからといって家に帰ったわけでもない。


距離だけでも近くにいたい俺は病院の近くのホテルに泊まっている。


ここ3日は朝起きて病院の前までいってホテルに帰り引きこもる。

そんな生活をしていた。


飯もろくに食わずに俺はただただ憂の目が覚めることを祈っていた。


今日もいつもと同じように過ごすつもりだった。


だけどふと思った。


事故現場に行ってみようと。


俺は病院の帰りにホテルとは逆方向に足を進めた。