『憂…
 頼むから目を覚ましてくれ……。』


あなたは誰?


目なら覚めてるよ。


そう言ってみたものの真っ暗闇の世界じゃ目を開けているのか閉じているのか自分でも分からない。


でも何かを見ているの。


真っ暗闇に何かを見てるの。



『愛してるよ。』


……私この人を知ってる。


いつも私の隣にいた人。


いつも自分の事より私の事ばかり考えてくれていた人。


……私のとてもとても大切な人。