「あっ…ありがとう。」


憂は驚いた顔のままお礼を言った。


いつもならここで抱きしめている。


けど距離を置くって言われたし……


何よりあの女たちが憂に嫌がらせをしている原因は俺だ。



「大丈夫?
 “憂ちゃん"。」


俺は憂としばらく距離を置くことを選ぶよ。


俺のせいで憂がこんな目に遭うんだったら…。