「なんで!?
 あっ譲も一緒に行くのか!」


「ううん。
 私1人だよ。」


「マリッジブルーなの!?」


「違うからっ」


「じゃあ何で!?」


さっきまでマヌケな顔をしていた蜜華は次に怒りだした。


『これ嘘なんだよね?』と笑顔で私の進路調査表の第一希望を指差して言う。


そこに書かれているのは“留学"の2文字。



「就職だったじゃん!」


蜜華が大声を出した。


それに驚いたクラスの皆が私達に視線を注ぐ。


今教室に譲はいないからいいけど。