「譲っっ」


あの日『隣にいる』発言をしてから憂ちゃんがすごく嬉しそうに病室の扉を開けて入ってくる。


このことを昌に話したら『あれがお前の前でのいつもの憂姫だから』って鼻で笑われた。


確かによくよく考えればいつもの憂ちゃんだ。


凄く嬉しそうに見えたのは泣いてる姿を見たり憂ちゃんの本当の笑顔が見られなかったからだと思う。



「譲っ譲!
 聞いた!?
 12月23日に退院出来るって!!」


「へっ?」


退院…?


俺が退院……?



「まじ…?」