「譲。
 私毎日学校終わったらすぐここに来るから淋しがらずに待っててよ?」


「憂ちゃん…。」


未来の俺憂ちゃんにこんな優しくしてもらってたのか。


前から優しかったけど今は俺だけにって感じがなんともいえない…。



その後憂ちゃんは花の水を変えたり少し俺の忘れている話を聞かせてくれたりして帰っていった。


そして『毎日来る』と言った憂ちゃんは本当に毎日来てくれた。


いつも何かしらお菓子を持ってきてそれを食べながら俺の話を聞かせてくれる。


俺は笑顔で接してくれる憂ちゃんに確実に甘えてた。


あの日もしあの子が俺にああ言ってくれなかったら俺はずっと甘えっぱなしで憂ちゃんを傷付けていただろう。