「譲。
　お前今何歳のつもりだ？」


昨日俺が昌に『有り得ないだろ？』って言ったらされた質問。



「13才のつもりだけど…。」


そう答える俺を見て昌は『そうか…』とだけ呟いた。



それより俺はさっきからおかしいのだろうか…。


さっき見た憂ちゃんも昌も蜜華も声を聞かなければ分からないほどにお兄さんお姉さんになっている。


この疑問をぶつけた相手は…やっぱり頼りになる昌だった。


昌の口から出た言葉は酷く理解しがたいものだった……



俺は事故にあったせいで13才に記憶だけ戻っていること。


今の俺の本当の年齢は19歳で高校3年生だということ。


そして１番衝撃的だったのは告白しようとしていた憂ちゃんがもう俺の彼女だということ…。



「次に憂姫にあったら『憂』って呼べよ。」


昨日昌に言われたこの言葉を何回も頭の中でﾘﾋﾟｰﾄしながら今現在憂ちゃんが来るのを待っている。