「ちょっと可愛いからって、調子乗らないでほしい」 「ねー!そういう子が一番嫌い!!」 だめだ、涙が出て来た。 「瑠璃、行こう」 すると、私は腕を引っ張られ、教室を出た。 「柳瀬ク……ッ」 「何処の本屋行く?」 「……」 と、言いながらも柳瀬君の足は屋上へ向かっていた。 そして、屋上に出た瞬間止めどなく涙が溢れて来た。 「柳瀬……くんッ!…萌子さんを…ッ、守って…!」