―――キーンコーン……
「帰ろー!」
「うん、ねえ、駅前のカフェ寄って行こうよ」
教室内は、ザワザワといろんな人の話し声が聞こえて来た。
部活がある人は、部活動へ向かうが、ほとんとが無所属だ。
そして、私も、萌子さんも、柳瀬君も。
それに、ここにはいないが、萌斗君も。
「純遊、帰ろう」
「ごめん、今日はシフトが入ってて。このままバイト先向かうから」
「そっか。頑張って」
一部始終を見てた私は、少し罪悪感を覚えた。
私の所為だ……萌子さん、すごく悲しそうな顔してる。
「瑠璃、じゃあね。」
「はい。また明日」
萌子さんが教室を出て行くと、まだ教室に残っていた女の子たちの声が聞こえて来た。
「あっれー?純遊しフラれた?」
「ざまぁ!あれが、萌斗のお姉ちゃんなんて、萌斗カワイソー」
酷い事、言わないでください……。

