キーンコーンカーンコーン

鐘の音がした。

どうしよう。授業終わったよね。

でも、眠くって・・・

すると、誰かが教室に入ってくる音がした。

ふわっ

どこかで嗅いだことのある、甘い香水の匂いがした。

それと同時に、教室に入ってきたその誰かが私の髪の毛に触ってきた。

あれ?誰?私の髪の毛触ってるのは?

紗理那?

すごく心地良いな。

そう思いながら私は、また眠りに落ちていった。




   

うーん・・・あれ?今何時だ?

私は時計を見た。

すると・・・5時だった。

「え!もう5時?」

周りを見ても、誰もいなかった。

この教室に残っていたのは、私と・・・

甘い香水の残り香だけだった。