出番が終わり、私は団席に戻った。

ちなみに、結果は3位だった。

「おかえり奏!おつかれ~!こっちおいで~!」

紗理那が手招きしてくれた。

「ただいま紗理那!」

紗理那は、選抜女子の中に入ってるんだ!

・・・ん?選抜女子?・・・

紗理那に確かめる。

「ね・ねぇ紗理那。次の選抜女子800mに出たりしないよね?」

すると、紗理那の顔が青くなった。

「行ってくる・・・。」

あらら。紗理那ったら、自分の出番忘れちゃうなんて。

まったく、ドジなんだから!

「行ってらっしゃーい!」

紗理那がいなくなったので、暇になってしまった。

「飲み物でも買ってこようかな。」

私は自動販売機に向かった。