教室
「きゃー!祐也さんがいらっしゃったわー!」
女子が叫んだ。彼が登校すると、必ず誰かが叫び出す。
「やぁ、皆おはよう。朝から元気だね。」
彼の容姿は、色素の薄い髪に茶色い瞳。それに形の良い唇。
容姿は完璧だ。
正門には、彼専用の登下校用リムジンがある。
彼は日本でも有名な大手企業の社長の御曹司だそうだ。
この、私立桜ノ宮学院高等部1年A組の生徒だ。
そして、私のクラスメートだったりする。
あ!紹介遅れました!
私、桜ノ宮 奏美(さくらのみや かなみ)!
実は、この桜ノ宮学院の理事長の孫娘なの!
この学院は、初等部から大学部までのエスカレーター式になっている。
そして、この学院に通ってる子たちのほとんどが、お金持ちの子たちばかり。
私の家も、自分じゃわからないけど、由緒正しくて、しかも、
世界で5本の指に入るほどのお金持ちの家らしい。