双子ちゃんの恋愛法則


アハハハハ、と

教室中が笑いの渦に巻き込まれていった。


私は恥ずかしくて俯くと

目の前に煌ちゃんの姿が映って。



煌ちゃんは私の視線に気づいたのか

チラッと後ろを向いて

やれやれといった感じでため息をつかれた。


「静かに!!静かにしなさい!!」


ヒロ先生が教卓をバンバンと叩き、怒鳴る。


だけど、私にとってその声が天使のような囁きに聞こえた。


「はい、じゃぁ自己紹介して」


言葉を投げかけられた私は、俯いていた顔をしっかりと上げた。