「新鮮な春風が草木をなで、暖かな日差しが降り注ぐ今日の佳き日。私たちは美月ノ原中学校に入学します。‥‥‥」








『煌ちゃーん。つかれたよー』


ふぁー、と欠伸をしながら

私は弟の煌ちゃんに話しかける。


「ばーか。俺の入学式の代表挨拶ちゃんと聞いてろ」


ケッ、と軽く暴言を吐く我が弟。