口出ししちゃいけないって分かってるけど、イライラして仕方ないし、何があったのかとハラハラするから、口を出さずにはいられなかった。 「………おい」 自分でもびっくりするぐらいの、どすの聞いた低い声が出た。 「……何があった?」 綾香を見て、正人を見やると。 綾香が正人に向かってふるふると首を振ってからまた枕に顔を埋めた。 「言わないで」と、言ってるんだろう。 ――イライラする。 「……正人、教えろよ。何があった?」 また低い声でそう言うと、正人が少し困ったように笑った。