「そーいやさー、流樹の髪って地毛?」
裕人が俺の赤茶の髪を見て言った
こればっかやな…。
「地毛やで。」
「悠ちゃんも地毛で茶色いんだろ?」
「そーやで。」
「つか、なんで流樹は赤茶?
両親、日本人??」
「外国人でも赤茶にはならへんわ。」
「それもそーだな。」
「なんか知らへんけどこーやねん。」
「兄弟は?皆、赤茶?」
「……茶色かった気ぃするけど金髪に染めたから分からへん」
「兄貴?姉貴?弟?妹?」
裕人が言う
「姉貴やで。大学一年やねん。」
「へぇ~…」
「裕人は?兄弟居るん?」
「んー…まぁ、兄貴二人と姉貴が一人、で、弟、妹、一人ずつ。」
「多っ! 六人兄弟?」
「ホントは兄貴二人と姉貴が一人だったんだけど、従姉の両親が離婚して、子供なんか育てたくない!って言うもんだから俺ん家で引き取ったんだよ。」
「凄いなぁ…。
ってゆうか、それなくても四人兄弟なんや…」
「まぁな、兄貴は双子だし。
龍(リュウ)と泰牙(タイガ)、二人揃って不良。
うちの高校の二年だよ。」
なんか噂では聞いたことあるなぁ…
双子のメッチャッ強い不良。
「ってゆうか、龍と泰牙って…すごい名前やな。」
「父さんがつけたんだよ。そしたら不良っぽい名前のせいか、小5にして見事に不良デビューしたよ。」
「裕人も体外やけどな。」
授業サボるし、まぁ俺もやけど。
金髪に染めたり赤にしたりやし。

