「流樹なぁ~…中学の時メッチャッモテてたからって女とっかえひっかえしててん。まぁ、流樹から手ぇ出すことはなかったけど、来る者拒まずで去る者追わずやってん。」
わー…いっちゃん話されたくないとこ話よったコイツ。
しかも、俺が軽い男みたいな言い方やし…。
確か大阪に居った頃は悠にはもう一生会われへんやろな…って思ってこのさいやしええや。みたいな感じで来る者拒まずで去る者追わずになってんよな…。
絶対、悠に嫌われたわ…
「ふーん…流樹、チャラ男だったんだ?」
裕人が俺に話をふっかける。
「んー…」
俺は気のない返事を返す。
「いいんだ?弁解しなくて。悠ちゃんなんか不機嫌なってるよ?」
「嘘つけや。」
この状況で不機嫌なってたら、悠が俺にヤキモチやいてるみたいなるやん。
「マジだって!」
裕人が悠を指差した
悠はいつもより少しだけ、機嫌悪そうに見える。
…嘘やろ?
あかん。期待したら…。
自惚れたらあかん…
悠が俺と同じ気持ちとか…あり得へんやから…。
でも…ちょっとなら…希望持ってもええよな…?

