初恋 ~幼馴染みへの恋~


「悠、それ悠が作ったの?」


「うん。」


「相変わらず料理上手いね!」

上原が言った(←結局呼び方戻ってる)


結局、山登り中はずーっと上原と口喧嘩してた。


悠はそれ見て苦笑してた。

裕人と渓斗は呆れて二人で喋ってた。


今は山の頂上、ナントカアスレチック自然公園で弁当を食べてる。

食べ終わったらアスレチック広場でオリエンテーリングすることなってる。


他愛もない話をしながら弁当を食べる。


「──でなぁ、流樹、中学の時メッチャッモテてたんやで!」


「ちょっ!いきなりなんでその話なんねん!」


「やって裕人に聞かれたもん。」


「聞きました~♪」

裕人が渓斗と肩を組んでピースする。


「悠ちゃんは?気になんないの?流樹の大阪に住んでた頃の話♪」

裕人が悠に言った


絶対聞かれたくない。

俺、大分ヤンチャしてたもん。


「気にならないって言ったら嘘になるけど…」

え…マジで?


「だってさっ♪」

裕人が俺にピースする。

指おったろか。おい。


「嫌やし。絶対話たれへん。」

俺は顔を背けて拒否する。


「悠ちゃんも知りたいよな?

流樹が大阪に住んでた時、彼女居たかとか。」

裕人が悠に問いかける


悠は小さく頷いて俺を見る。


「しゃーないなぁ…俺が話たるわ♪」


「えぇっ!? ちょ!本間あかんって!」

と渓斗を止めようとする俺を裕人が止める


話さんといて~…

俺は抵抗を諦めて、話さないことを心の中で祈った。