「流樹ぃ~??」
一階から母さんの声がして俺は部屋を下りた
「なんや?」
「これ、悠ちゃんに差し入れしてきて。
悠ちゃん料理作れるみたいだけど、一人だからって簡単なものしか食べてないみたいだし…」
母さんが俺の手に落としたのは肉じゃがの入ったタッパー。
「わかった。」
母さんからしたら悠は娘って感じ。
まぁ、ちっこい頃、おばさんより母さんの方が悠の面倒見てたしな…。
ぴーんぽーん。
インターホンを鳴らしたけど出てけぇへん。
部屋の電気はついてるのにな…。
不思議に思ってドアノブに手をかけた
あ…開いてるし…。
おじゃましまーす。って心の中で言って家に入った
リビング…居らへん…。
風呂場も電気消えてるし…
あとは悠の部屋だけか…。
………着替え中とかやないよな?
「悠~?」
ドアに向かって呼び掛けた
返事はない。
部屋の扉をゆっくり開けた

