~side. 悠~


~♪~♪

下校中、流樹くんの携帯がなった


流樹くんは携帯を開いて耳に当てた


「もしもし…

うん。

───分かった。言ってみるわ。」


電話を切って携帯をたたんだ


「悠、俺の親父、出張で明日帰ってくるねんけど、

母さんは町内会で旅行中やし、沙羅は彼氏の家泊まるみたいやから悠ん家泊まってええ?

俺、料理なんか出来へんし…」


「いいよ?」


「本間!? ありがとーな♪」


「沙羅さん、彼氏居たんだね」


「高校で作ったらしい。

相手もグラフィックデザイナー目指してるから意気投合したんやって。

今も同じ大学通ってるで。」


「大学受かったんだ…」


「おぉ。なんとか。」


「よかったね。」


沙羅さんは私達が小さい頃からよく面倒見てくれてた。


だから、沙羅さんの夢が叶うって事が私には自分の事みたいに嬉しく感じる。