~side. 流樹~


「流樹くん久しぶりねぇ~」

悠のおばさんが言った。


「悠は?家居らへん?」


「まだ学校だと思うわよ?」


「ふーん…」と言いながらリビングに置いてあるソファに座った



俺、真田 流樹(サナダ ルキ)


この間まで大阪に住んでたけど、
親父の転勤でまた都内に戻ってきた


こっちには五歳まで住んでたけど、
五歳の頃、親父の転勤で大阪に行った


「ただいま。」

玄関から小さい声が聞こえた


悠かな?

悠と言うのは五歳まで住んでた時、隣の家やった女の子。

今もやけど。


俺の初恋の女の子。


五歳からずーっと好きやねん。

自分でもメッチャッ一途やと思う。