ギィ


屋上の扉がゆっくりと開いた。


「あ、流樹くん、ごめんね。遅くなって。用事って何?」

悠が言った


いけ。言える。頑張れ。


言葉が喉につまる。

声が出なくなる。


でも、言うんや。


「悠…」

悠に声をかけた。


「なに?」

悠が俺の隣に座った。


「悠…俺、悠の事、好きやねん。

『幼馴染み』やなくて『女子』として。

付き合ってくれへん…?」


言った…。

そう思って悠を見ると泣き出した


「え、えぇ!?

なに!?どした!?俺なんか不味い事ゆうた?!」


パニクる俺に悠は頭を左右に振って


「違うの。嬉しくて…っ


私も…流樹くんが好きだから…

『幼馴染み』じゃなくて、『男の子』として。」


「本間にっ!?」

子供みたいに言う俺に顔を真っ赤にして、「ホントだよ…」って言った。


俺の長い片想いが終り、両想いになった瞬間。


「付き合って?」

俺が言ったら悠は「はい。」って言ってくれた。


ありがとう。