「なぁ、流樹…」

渓斗が言った

「ん?」

俺は耳につけていたイヤホンをとる。


「お前さ…悠ちゃんに告白せぇへんの?」


「はぁ!? 無理!絶対無理!」

俺は全力で否定する。


「え、まさかのヘタレ?

ってゆうか、ほんなら俺、悠ちゃん貰うけど。ええ?」


「は、い?」

ん??What? なに?


「だーかーらぁ、俺、悠ちゃんに告ろうと思ってんねん。」


「……本間に…?」

と、聞く俺に「本間に。」って頷いた


「ほら、もうちょいでミスコンやん?

あれな、彼氏居ったら一位なってもキスせぇへんでよくなんねんて。

それで何年か前にものっそい束縛野郎居ったから。」


「え?そぉなん?」


「まぁ、悠ちゃんが俺にOKするとは思ってへんけど。」


「え?なんで?」


「悠ちゃんなぁ、好きな奴居るねんて。

誰かは知らへんけど。」


好きな奴居るって事は、本間にちょっとなら俺にだって確率、あるってことやんな?