こわれもの


「それ、ヒロちゃんにも言われたんだけど……!」

アスカは言い、興奮気味に机を叩いた。

「絶対! マツリなんてイヤだからっ。

アイツ、彼女にも容赦なさそうだし」

「たしかに!

毒吐きまくってそう!

アスカにもそうだしね」

マツリはアスカのことが好き、という前提で話が進んでいる。

アスカにとっては不本意なことだが、マツリの気持ちになど興味はないので、そのことについて追求したり否定するのはやめておいた。


「マツリも、もうちょっと優しい言葉覚えればいいのにね。

不器用過ぎて、同情する」

キョウはケラケラ笑ってそう言っていたが、アスカは複雑な想いだった。

どうせなら、ヒロトに強く想われたい。

“まあ、マツリが私を好きだなんて、あるわけないけどね。

キョウの勘違いだよ”