「私はヒロちゃんじゃなきゃヤダ」
アスカはふてくされる。
「わかるよ、アスカの気持ち」
キョウは同情めいた瞳で言った。
「でも、マツリって、何だかんだでアスカのこと真剣に考えてくれてると思うよ。
普通、あそこまで言いにくいことズバズバ言わないし……」
「私は、優しい言葉かけてくれるヒロちゃんがいい。
マツリと付き合うなんて、死んでも無理。
もし、地球上でマツリと二人っきりになったとしても、絶対、アイツと付き合うのだけはイヤ!」
アスカは頑(かたく)なだった。
マツリの良さが見えないというのもあるが、それ以上に、ヒロトを好きな気持ちは破裂寸前の風船なみに膨らんでいたのだから。
「うん、ヒロトさんもいい人だなって思うよ。
でも、マツリも悪気はないんじゃないかな~って」
キョウはサラリと言った。
「前から思ってたけど、マツリって絶対、アスカのこと好きだよ」


