こわれもの


こうして女同士であれこれ考え、話しているのは楽しい。

恋愛に悩む一方で、アスカはキョウに話を聞いてもらうことで元気をもらっていた。

前向きで楽観的なキョウと話していると、最低まで落ちていた気分も浮上してくる。

なのに、必ずそれを妨害してくる輩(やから)がいる。

彼は、見計らったかのようにタイミング良く現れるから、なおさらタチが悪い。

毒舌男子(対アスカ限定)·マツリである。

彼は空気を読まないどころか、和やかな女同士の雰囲気を簡単にぶち壊す奴である。

途中から女子二人の話に混ざると、彼は言った。

「つーか、向こうから何も言ってこないんだから、付き合える可能性ゼロだろ。

いい加減、現実見れば?」

「うるさいなっ、アンタに話してない!」

アスカは負けじと、マツリに応戦する。

「親切で言ってやってんのに、可愛くねぇヤツ。

だからヒロトにも好かれないんだわ」

「うるせぇ! コワッパは引っ込みやがれ!」

興奮有り余り、オッサン口調になってしまうアスカ。