休み明けの月曜日。
柔らかい太陽の光が、景色に散らばる雪解け水をキラキラ輝かせている。
朝、教室に入るなり、アスカは自分の席で頬杖をついた。
考え事をするのは通学中だけにしておこうと思ったのに、電車を降りて街を歩き、校門をくぐっても、雑念は消えてくれなかった。
大半の生徒が登校している教室内。
みんな、近くに迫ったクリスマスや冬休みを前にウキウキした表情を見せていた。
このクラスにも、付き合っている男女が何組かいる。
外の寒々しい景色とは裏腹に、彼らは受験生であることを忘れ、恋心全開である。
それを見て、アスカはさらに沈鬱(ちんうつ)になった。
“付き合ったばかりの頃は、私とヒロちゃんもあんな感じだったのに……”
マキさえ現れなければ……!
ヒロトの元カノ·マキ。
ヒロトと別れずに済んだものの、アスカは、マキに対して嫌な感情を覚えずにはいられなかった。
“何で、いまさらヒロちゃんに絡んできたの!?
別れたくせに……”
悲しくなり、アスカは机に顔を突っ伏した。
ヒロトの気持ちを奪ったマキを、心底邪魔だと思う。
“私いま、すごく醜(みにく)い顔してるんだろうな……”


