こわれもの


ヒロトの言葉をどう受け止めたのか、マキはクスクス笑い、

『なんか、言うことが大人になったね。

2年前のヒロトは、そんなんじゃなかったのに』

「そう? まぁ、職場には子供いる人多いし、そのせいかもな」

なぜか、この時ヒロトは、アスカのことをマキに話せなかった。

『へえ。今の彼女、職場の人なの?』

「違うって。

彼女、まだ高校生だし」

『…………ふうん』

マキの声は、ワントーン低くなる、

『それ、犯罪じゃない?

ヒロト、ロリコンだったんだ……』

「人をオヤジ扱いすんなっ!」

『うそうそ。ごめん』

マキは何かをごまかすように笑うと、真面目な声音で言った。

『ヒロトと付き合ってた時は、上のチビ、すごく落ち着いてたよ。

今みたいに、実の父親を思い出して泣くこともなかったし……』