「ヒロトと別れた後、私は違う人と再婚した。
あの時母子家庭だった私には、自由気ままなヒロトと付き合い続けるより、安定した職に就いている夫を探すのが目的みたいになってた。
お金に困らず、安定した子育てをできる生活が、何よりの魅力に感じてた……!
そういうのばかりに目が行って、ヒロトの大事さも分からなくなってた……!」
マキいわく、再婚相手との生活は金銭的には恵まれていた。
しかし、一緒に暮らしてみて、夫とは性格面での相性が良くないと気付いたそうだ。
最初は、本音をごまかしごまかし、再婚相手と生活していたマキ。
だが、彼女は、再婚してからもヒロトと過ごした愛情に溢れた日々を忘れられず、苦しんでいた。
「私が離婚したの、どうしてだと思う?
もしかして、最初の離婚の時みたいに、旦那に暴力受けたからだと思ってた?」
マキは悲しみに染まった笑顔でそう尋ねる。
「言いたくないこと、口にするなよ。
聞く気もない」
「そんなこと、言わないで……。
まだ、ヒロトのことが好きだって気付いたからだよ。
だから、離婚した。
子供には悪いことしたと思う……」


