ヒロトを好きになり、彼から愛情をもらうことで、アスカの心には余裕が出来たのかもしれない。
日常となっているマツリの憎まれ口に、前ほど腹が立たなくなっていた。
一方、ヒロトのことを曲解していたマツリも、幸せそうなアスカを見て、その見方を改めた。
ただ一人、二人の口ゲンカを見てハラハラしていたキョウだけは、
「最近、二人が仲良くしてて嬉しいよ」
と、朗らかに笑ったのだった。
その日はバイトもなかったので、アスカはマツリやキョウと寄り道をして帰った。
駅ビル内の書店で、アスカはマツリのアドバイス通りの本を立ち読みし、みんなでファミレスに寄り、軽いおやつを食べる。
恋愛指南本に否定的だったキョウは、書店で少年マンガ誌の連載コミックを買っていた。


