こわれもの


寂しさに耐えられずアスカが泣くと、ヒロトは必ず彼女に会いに行き、アスカの気持ちを落ち着けた。

元から、人の感情に敏感なヒロト。

アスカの気持ちを読むのも、うまかった。

それに甘え、アスカはどんどん、弱い自分を出していった。

ヒロトに会えない時。

ヒロトの声が聞きたい時。

バイトで怒られた時。

ヒロトは決まって、アスカの気分を軽くするべく外出したり、彼女のグチを聞いたりしていた。

アスカは、そんな風に自分を支えてくれるヒロトを、心から好きになっていた。


日々、膨らんでいく愛情と恋心。


アスカは、ヒロトに対して包み隠さず自分を出せるので楽な関係でいられたし、出かける時はヒロトの車で様々な場所に行ったりしたので、毎日のように会っていても新鮮な出来事が絶えず、マンネリすることもなかった。