「あの時のクサイチゴは美味しかったかしら?」
「っ!」
息を呑むキョウ。
目を見開き、エレノアを凝視していた。
「驚いたかしら?」
「……あの、時の……」
キョウは震えた声を出す。
それにエレノアは妖艶に微笑むだけ。
サーティスが瞬間移動したのを見た後、キョウが言ってたクサイチゴをくれた人。
それは、エレノアだったのか?
「ずっと貴方達を探してたのよ」
「……何で?」
「理由なんているかしら?私は魔力のある人間が好きなのよ」
「……」
「残念ながらカタラには魔力はないけど、私は貴方のその、顔半分に隠された瞳がとても好きだわ」
「っ!?」
ぴくりとカタラの肩が動く。
僕達からはカタラの表情までは見えない。
だけど、そんなカタラを見てエレノアはおかしそうにクスクスと笑っている。



