「何が知りたい?」

「教えてくれるの?」

「内容によるけどね」

「……それじゃあ、マークおじさんが僕達を隠していた理由」

「それはね、簡単。君達を守っていただけだよ」

「……守る?」


マークおじさんは僕達を守るために、ケーラ村に隠していたの?
誰から?
僕達を誰から守ったわけ?



「デシーヴはね、本当に強かったんだよ。
僕はそんなデシーヴが大好きだったんだ。
でも、ずっと結界張ってたから流石のデシーヴも弱ってしまったんだよね」

「え」

「知ってた?デシーヴが死んだのって、君達を守ってたからなんだよ」


パチフィスタの顔からスッと笑顔が消えたと同時に、その鋭い瞳が僕を射抜くように見つめた。
ドクンと変に胸が騒ぎ出す。


彼から視線を逸らすことが出来ない。