今日はここで寝なよーと、ベッドまで用意してくれたパチフィスタ。
僕の想像してた魔法とは違っていて、彼と一緒にいると驚く事ばかりだ。


「えっと、そうか。君達ってお腹空くんだよね。
僕、食べる事ってそんな好きじゃないから適当にカタラと出店で買ってきて」

「わかった。お前達も行くか?」

「私、行く!」

「それじゃ、俺も」

「ルーイは?」

「僕は体力の限界だから残るよ。適当に選んで来て」

「もう、だらしないな!わかった」


そう言うと、カタラとキョウとサーシャの三人がパチフィスタの魔法で外へ移動した。
部屋に残った僕とパチフィスタ。


パチフィスタはふかふかのソファに腰を沈めると、ゆっくりと僕を見た。


見た目は僕なんかより幼く見えるのに、その眼光は鋭い。
パチフィスタはローブの様なモノで身体全体を覆っている。


綺麗な金髪の髪の毛。
くりっとしてる目と、くっきりした二重。

だけど、彼も魔法を使うってことは僕なんかより何十倍も年上なのだろう。