「もしかしたら、今日こうなる事もマークは予想していたのかもしれないな」
「どういう事?」
「大魔導士だ。予知する力があってもおかしくない。
自分が死ぬ時ぐらいはわかっていたかもしれないな」
「……」
でも、そうだとしたら。
マークおじさんは僕達にもっと何かを残そうとしてくれたんじゃないのかな。
わかんないけど、僕はそう思うんだ。
「それに、マヒアの先にはエレノアがいる神殿がある」
「え!?」
エレノア?
こんなに早くに会えるだなんて思ってなくて、僕達は目を見開く。
「そこに行けばエレノアに会えるの?」
「いや、無理だろうな」
「え?」
会えると思っていたから、それを聞いた僕達からは力の抜けた声しか出なかった。
カタラはやっぱり無表情で続ける。



