「いつの話をしてるんだよ。そんなの、俺がルイードの事を思い出した時に消え去ったよ。
だから、ここでルーイを待ってたんじゃないか」
「それじゃあ、サーシャの事は?」
そう尋ねた僕に、キョウは目を見開き、言葉を詰まらせた。
そして、ぽつりと呟く。
「……それは、聞かないで」
眉を下げ切なげに笑うキョウ。
すぐに「ごめん」と謝ると、キョウは首を振った。
キョウの中で、サーシャに対する想いっていうのはどんなに時を重ねても色褪せないみたいだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…