「……やっぱり、僕はルーイ。君が好きだよ」

「あはは。何。突然」

「一生一人でいいと思ってたけど、ルーイと過ごす未来ならそれでもいいかもしれないなって」

「気持ち悪っ」

「はあ?カタラみたいな事言わないでくれる?」

「はは。会いたいな、カタラに。もう一度」

「ね。僕もだよ」



つい先日だ。カタラはその寿命を全うした。
僕が直接その場に行く事は出来なかったけど、その瞬間に立ち会う事は出来た。


僕ではない僕がそこに向かったから。
カノのように。



カタラは多くは語らなかったけど、最期を迎えたその顔は穏やかだった。
あんなにプリルプリルと言っていたカタラは、デスタンで出会った女の人と結婚をした。

子供も産まれたし、そんな報告を僕は心の底から喜んだ。