それもこれもエレノアの呪いなのか。


それとも、禁忌を犯した俺の罪なのか。



サーシャは変わらない姿で俺の前に現れる。
それは時に幼く、時に大人びて。


残酷なほどに、変わらなかった。


何で?どうして?
どれだけ俺を苦しませたらいいの?


俺はサーシャだけを愛したのに。
愛してたのに。


なのに、輪廻転生したお前は俺の事なんてすっかり忘れてて。


「初めまして」


そう言うんだ。


どんな言葉よりも、それは俺の胸に突き刺さった。


他人面して、愛想笑いをするんだ。

一日足りとも、俺がお前を忘れた事なんてなかったのに。



そして、それはいつしか憎悪に変化していった。


どうして、お前はまた生まれ変わるんだ。
どうして、俺の元へとやって来るんだ。