「私はサーシャ。貴方の名前は?」
「……サーティス」
「サーティスね!よろしく」
「どうしてこんなところにいるんだ」
「どうしてって…、教えてもらったの。ここら辺にはたくさんクサイチゴがあるからって」
「……」
カゴの中には、トライシオンと共に食べていたあの赤い果実がたくさん入っていた。
何度生まれ変わったって、サーシャは変わらないんだ。
変わらずに、だけど俺の事だけは忘れて生きている。
誰にでも優しく、そして、綺麗に笑うのだろう。
気付けば俺の頬を涙が伝っていた。
サーシャにまた会いたくなんてなかった。
どうせなら、最低な女にでもなってくれたら俺の気持ちも幾分楽になるのに。
殺すことにも躊躇いを感じなくなるのに。
そんな酷い事を考える俺が最低だ。



