「口約束なんて私には不要よ。忠誠を誓う?それなら、今ここで死んで頂戴」
「エレ、ノア、さ」
「耳障りね。もう用はないのよ」
そう言い放つと、エレノアはスッと剣を引き抜いた。
勢いよくそこから血が噴き出て、ズマーニャは力なくバタリと地面に倒れ込んだ。
だけどまだ息があるみたいで、とどめを刺す為に首にその剣を突き刺す。
ピクリとも動かなくなったズマーニャ。
「……なんて、事を」
「ふふ。私を殺さなくていいの?目の前にいるのよ?」
「……お前はお前であって、お前じゃない」
「あら。よくわかったわね」
「そこに実体がないぐらいわかる。舐めるな」
「ふふ。それでこそ、私の愛した男だわ。
その顔も変わらず美しい。あの女の血で濡れたその顔は更にその美しさを際立たせているわね」
俺に触れようと手を伸ばすエレノア。
それを俺は弾き飛ばした。



