そんな事が数日続いた。
寝不足と、苛立ち。


昼に寝たとして、その時を狙ってくるかもしれないと思ったら碌に眠る事も出来ない。


不老不死になったとはいえ、寝不足が平気なわけじゃない。
体は疲れるし、腹だって減る。

欠点だらけだ。いっその事何も感じなければいいのに。



そして、その気配はまた訪れた。
そいつと対峙すると俺は声をかける。



「……何が目的なんだ」

「……」


何も答えないそいつは俺めがけて剣を振りかざした。
それを俺は手で受け止める。


ポタポタと血が滴り落ちていたが、気にせず俺は反対の手でそのローブを剥ぎ取った。


「お前は……、ズマーニャ!?」


ローブの下に隠れていたのは、ズマーニャだった。
ズマーニャは不敵に微笑むと口を開く。